特殊清掃を依頼するのは一生のうちにそうあることではありません。しかし、高齢者の一人暮らしが増加している現代社会において、皆さんの周りでも突然の死が起こる可能性は十分にあります。
不幸が起きたとき、迅速に対応できるようにするために、特殊清掃に関する知識をつけておきましょう。
今回は、室内で人が亡くなられた際に行う特殊清掃にかかる時間について、お話しします。
○特殊清掃とは
特殊清掃は、室内で人が亡くなられた際に行う清掃のことです。人の血液や体液を除去したり、害虫を駆除したりする必要があります。
これらは通常のハウスクリーニングでは完全に除去できません。業者による特別な機械や薬剤を使って、徹底的に除去する必要があります。
○特殊清掃の流れ
特殊清掃では、まず血液や体液などによる汚れを取り除きます。
次に、汚れがついてしまった家具を部屋から撤去します。その際、元々家具があった場所に汚れが残っていることが多いので再び薬剤を使って除去します。
害虫が発生している場合には、その種類や発生場所に合わせて、何度も殺傷能力の高い薬剤を使って駆除します。
最後に、再び部屋全体に隈なく消臭・消毒を施します。壁紙やフローリングなど汚れが取れない箇所がある場合は、一度解体し再び新しく張り替えることがあります。
○清掃が完了するまでの時間
特殊清掃が完全に終了するまでの時間は、部屋の広さや遺体の腐敗の程度によって異なります。遺体の腐敗が進んでおらず、清掃の必要箇所が部分的に限られる場合は半日で終わることもあります。
ただし、遺体の損傷が激しい場合には数日かかる場合があります。遺体の発見が遅れ、夏の害虫が発生しやすい時期ですと、完全な消臭までには1週間以上かかるときもあります。
特殊清掃に必要な時間は遺体と部屋の状態によって異なります。清掃業者に見積もってもらうときに、確認しておきましょう。
また、害虫の発生状況や床下の汚染状況によっては、見積もり時より多くの時間を要する場合があります。したがって、時間には余裕を持たせておきましょう。
○さいごに
特殊清掃は急に必要になるものです。突然の死に悲しみ、焦るの仕方ないは事ですが、そこで質の低い業者に頼んでトラブルにならないよう、落ち着いて対応できるように特殊清掃に関する知識をつけておくことが大切です。
特殊清掃業者を選ぶ際は、本当に信頼できる業者かどうか見極めましょう。特殊清掃を依頼したのに、臭いが残っていては意味がありません。迅速に対応し、故人の方との気持ちの整理をつけましょう。
弊社では、特殊清掃に関するお悩みを承っております。ぜひお気軽にお問い合わせください。