生前整理の必要性や重要性が高まってきています。残された家族は葬儀や遺品整理など負担が大きく、財産について遺族間で揉めたくありません。
ただ、生前整理は具体的にどのようなものがあるのか、始め方や方法がわかないという方がほとんどです。
そこで今回は生前整理の内容についてご紹介します。
■生前整理の内容
生前整理で一般的に以下のことが行われます。
1. 遺言書の作成
2. 財産目録を作る
3. モノを捨てる
4. 持ち家・賃貸住宅手放し方を考える
生前整理に決まったやり方はありませんし、人によってすべきことは様々です。自分なりの優先順位で整理を進めましょう。
1.遺言書を残す
親の死後に起こり得る大きな問題は、遺産相続です。大切な親の葬儀や法事で揉めたくありませんし、親も望みません。遺産をどうするかについて親と話し合うなどして、財産について親の意向を遺書として残してもらいましょう。
また、財産が多ければ相続税についても早めに調べて考えておきましょう。
生前に相続について調べておくことでスムーズに手続きを行うことができたり、相続税を抑えたりすることができます。
2. 財産目録を作る
親がどんな資産を持っているか、その資産はどこにあるかについて記録しておきましょう。
例えば、高価な骨董品や、証券、借金についての書類がどこにあるか把握しておきましょう。
最近はインターネットで投資することが当たり前になりました。形として残らないので、ネットバンクの口座や株に関して、何がどれだけあるか聞いておきましょう。
3. モノを捨てる
長く生きていればそれだけモノも増えます。大量のモノのなかに不必要なものは結構あります。その大量のモノは後々、子供や親せきである自分が整理することになります。
一度に大量に整理は困難です。「もったいない」ではなく、「本当に必要か」という価値観でモノを残すようにしましょう。
ただ、親の思い出や気持ちもありますので、相談しながらゆっくりとモノを減らしましょう。
4. 持ち家・賃貸住宅の手放し方を考える
親が一人暮らしをしている場合、誰にも見つけてもらえず亡くなる「孤独死」の可能性は十分にあります。
孤独死により賃貸住宅に被害を与えてしまった場合、連帯保証人や相続人に損害賠償や原状回復する費用が請求されることがあります。
持ち家の場合、だれかに貸せる、売れる状態にしていなければなりません。親の住む家の契約や手放し方について考える必要があります。
今回は生前整理でやっておきたい4つの内容についてご紹介しました。
親が生きているうちに話し合って、お互い納得のいく方法を見つけましょう。
少しでも体調を崩されたりし始めると、お互いに「死後の話」に触れづらくなります。
必ず元気なうちに話しておくのが鉄則です。