遺品整理では本当にたくさんのものが出てきます。
残しておきたいもの、残さなければならないものがあります。
今回は遺品整理で処分するかを決める時に参考にしたい基準やコツについてご紹介します。
■残す遺品の基準
遺品で残す分類は「残すべきもの」「残したほうが良いもの」「残さなくてもいいもの」の3つです。残すべきものは遺言や預金通帳などがあり、今後の財産整理や法的手続きの際に必要なもの・必要になりそうなものは残しておきましょう。
残すかどうかで一番迷うのは「残しておいたほうが良いもの」です。
これは自分の主観的な判断によるので何が大切かは人それぞれです。もし、「これは残しておいたほうがいいのかな?」と迷った時には下のリストを参考にしてみてください。
◇写真やアルバム
亡くなった人の姿を唯一知ることができる手段です。亡くなった方を思い出す方法としては、写真やアルバムがあった方が良いかも知れません。但したくさんありすぎる場合は、気に入った写真だけを残したり、デジカメなどで撮影してデジタル保存しておくのも良い方法です。
◇手紙や日記
1つ1つの内容を確認しながらの整理はとても大変ですが、「文字」も姿を思い出させる大切な遺品です。手紙や日記からその人の生き方や人生観を知ることができます。
但しこちらもアルバム同様で、全て残す事は自分の荷物を増やすと言う事になります。上手に思い出を取り置きましょう。
◇故人が大切にしていたもの
故人が日頃から大切に使っていた物で思い出深い品は置いておくと良いでしょう。時計など保管しておいたり自分が使ったりすることで、本人も嬉しく思うはずです。いわゆる「形見」ですね。
迷った時に捨ててしまい、「あの時捨てなければよかった」と後悔することがあります。迷ったら基本は「まよった箱」に残して、また時間が経ってから見直しながら少しずつ減らしていくことも一つの方法です。
遺品はその人が生きていた大切な証です。しかし何でもかんでもは残せないので、必要な物を厳選して大切に保管しておきましょう。
■保管できる場所を先に調べておく
上記のものはできるだけ残しておきたい気持ちはわかりますが、保管できるかというバランスも大事です。
遺品整理を始める前に、どのくらいの遺品を保管できるか、どこに置くことができるかなど、場所を調べたり空けたりしましょう。
最初に考えておくことで残そうと思う遺品を絞ることもできます。
遺品を残すかどうか迷ったときはできるだけ残しておいたほうが良いかも知れませんが、保管できる量を考えながら遺品整理を進めると良いでしょう。
また、保管できる場所がたくさんあるからと言って、今後恐らく開けもしない段ボール箱に思い出を詰め込むのはやめましょう。
処分してしまえば二度と戻ってこないと言う寂しさは理解できますが、思い切って捨てることで気持ちの整理をつける事が、今の自分、これからの人生にとって大切である事を理解しましょう。