遺品整理には途方も無い時間がかかってしまいます。
少しでも無駄のない作業をするためには遺品を分別してそれらをどのように処理するかが大切です。
そこで今回は、遺品を整理するときに知っておきたい4つの分別方法についてご紹介します。
1. 形見として残す遺品を決める
亡くなった方を思い出したり、忘れたりしないためにその方が大切にしていたものを形見として残します。
亡くなった方が身につけていた腕時計やアクセサリーなどの貴金属や、よく使っていた道具や衣類を形見分けし、お手元に残す方も多くいらっしゃいます。
手放した後から後悔しないように、迷ったものは一旦残して後から減らしていくと良いでしょう。
2. リサイクル・買取にだす
遺品の中には当然まだまだ使える家電や家具があります。
そういったものをリサイクルすることで処分費用を買取金額で補えます。また遺品を誰かに使ってもらうことは故人だけでなく、遺族やそれを利用する人にとっても嬉しいことです。
不要な貴金属や高価な家電・家具を売却することで色んな負担が軽くなります。
遺品整理を業者に依頼した場合、リサイクル製品として買い取ってくれる業者はちゃんとあります。
3. 遺品を供養する
仏壇や神棚など、魂が宿るものや写真、人形など、ゴミとして捨てるのが偲びないものは「供養」してもらうと良いでしょう。檀家寺に依頼して供養してもらうこともできますし、遺品整理業者が手配してくれることが最近は増えてきました。
きちんと供養したほうが故人にとっても自分にとっても嬉しいのではないでしょうか。供養後は不要物として廃棄したり、価値のある物の場合は買取に出してはならないということはありません。
きちんと供養すれば考えすぎる必要はありません。
4. 残りは業者に聞いてみる。
買取にも供養にも出さない不要な物でも、その多くはリサイクルが可能です。
もちろん自分で市町村のゴミとして廃棄することもできますが、膨大な時間と手間が掛かることは言うまでもありません。
またタンスやソファー、冷蔵庫などといった大型の家財は、1人で運び出すことすらできません。
そういった事を総合して考えると、とりあえずは業者に聞いてみる。と言うのも有効な手段です。
その時には、ぜひリサイクルの事を気にしながら聞いてみてください。
買い取りの値段が付かないからと言って何でもかんでも廃棄してしまえば、ただゴミとして燃やしてお終い。
廃棄料が掛かかる上、CO2が排出されて環境にも良いとは言えません。極限までリサイクルすれば、形を変えてもどこかで誰かの約に立つものはたくさんあります。
劣化して使えなくなったタンスも、破砕して立派な板に生まれ変わります。
再生に向かない場合でも、火力発電所の燃料として最後まで利用されます。
捨ててしまえばただのゴミとなり、焼却場で無意味に燃やすだけ。
お金をかけて環境まで悪くする事を、故人様が望むとは思えません。
ただし、このように徹底したリサイクルは、どこの業者でもできているとは言い難く、まだまだ意識の低い会社の方が多いのが事実です。
このような事から、業者に聞いてみる時にはリサイクルの方法について色々と尋ねてみるのがお薦めです。