「もういい年だしそろそろ将来を考えないといけないな。」
「生前整理はどうやって行うんだろう。」
生前整理について、このようにお考えの方はいらっしゃいませんか?
確かに、生前整理は頻繁に行う事ではないでしょうから、よく分からないとしても無理はありません。
生前整理を誰のために、どのように進めたらいいのかも分からないですよね。
今回は生前整理の基本的な部分からご説明していきます。
◆生前整理は誰のために行う?
生前整理をする大きな理由は残された家族のためです。
では自分が亡くなった後の遺品整理をしてくれる人を想像してみてください。
おそらく息子さんや娘さんが思い浮かぶのではないでしょうか?
自分が先に亡くなりパートナーが生きていたとしても、高齢であればとても遺品整理をできるような体力はないでしょう。
そのため、生前のうちに様々な物を整理しておくことでご家族の方に大きな負担をかけずに済みます。
すでに現在、独り身で暮らしている方は尚更です。
また、家族のためだけではなく、自分のためにすることでもあります。
家の中で長年生活してきて溜まってしまった不要な物はないでしょうか?
そのようなものを整理し、不要なものはきっぱりと捨てることで残りの人生をスッキリとした気持ちで送ることができます。
そしてこれからの人生を前向きに生きていくきっかけにもなるのではないでしょうか。
また高齢になるにつれて体は徐々に動かなくなるものです。
歩行が難しくなって来ることは誰にでも訪れる未来ですし、今まで簡単に歩けた家の中も、物が多いことで障害になってしまう事が考えられます。
手すりを設置したり介護ベッドを設置する場所の確保、杖や車椅子での歩行ができるお部屋。
元気なうちに、やがて来る未来に備えて準備する事は大切な事です。
◆生前整理はどこから始めたらいい?
・財産
まず生前整理をするにあたって一番重要な財産に関わるものをまとめることから取り掛かりましょう。
大切なのは今自分が持っている財産をしっかりと把握することです。
もちろん、車や家、コレクションなども含みます。
そして把握しやすいように紙に書き出していくのが効果的でしょう。
またその紙には、財産がある場所も書いておくと残された家族が探し回るようなことになりません。
まとめ終えたら、どのように相続すれば一番良いか専門家に相談してみると良いでしょう。
・「捨てる」が大切
生前整理で大切なことは「捨てる」という作業です。
これまでの生活で大切にしてきたものや迷いながら残してきたものをこの機会にキッパリと捨ててしまいましょう。
しかし、「捨てる」というのは非常に決断しにくいものですよね。
ましてや、これまでの色々な思い出が詰まったものならなかなか捨てられないと思います。
そのため、捨てるものを探すのではなく、「これだけは置いておきたい」というものを選んでそれ以外は捨ててしまうくらいの気持ちで整理を行うことが大切です。
しかし写真やアルバムを全て捨ててしまう事は、誰しも抵抗があるはずです。
ですから、始めやすいところからお伝えします。
・お布団
以前は子供や孫、親戚が泊まりに来ていたが、今は全く使っていない。そういったお布団が押し入れにぎっしり入っている事が多くあります。使わない布団は湿気を溜めカビを繁殖させます。
・食器類
お布団同様、色んな客人を迎え入れる為に昔使っていた食器。子どもたちが使っていたものも含め、今は全く使っていない食器が数多く残っているのではないでしょうか。
食器は毎日の生活の中で、一部の同じものを使っている傾向が高いので、必然的に「全くと言っていいほど使っていない食器」があるはずです。
・洋服・着物
布団や食器と同様で「いつか着るかもしれない」と思っている洋服や着物はほとんど着ることがありません。気に入って買った洋服や思い入れのある着物など、捨てづらい気持ちはあるかと思いますが、着ない服もカビの原因です。
食器や洋服などが減れば、タンスや食器棚も不要になる物が出てきます。
布団を捨てて空いた押入れスペースを有効に使うことも出来るようになります。
着手しやすい所から少しづつ進めれば物が減り、お部屋のスペースを広げることができるのです。
◆まとめ
生前整理について少しはご理解いただけたでしょうか?
生前整理は決して簡単な作業ではないため、一日でやってしまおうとは考えない方が無難でしょう。
時間のあるときに少しずつ思い出を楽しみながら行うことが一番良い生前整理ではないでしょうか?
もし、生前整理についてお悩みの方がいらっしゃいましたら、お気軽に当社までご相談ください。