特殊清掃という言葉をご存知でしょうか。特殊清掃とは、変死現場や、孤独死のあった場所を回復させるためにする清掃のことです。
そして近年、高齢化と核家族化の進行により、孤独死の件数が増加しており、そのため、特殊清掃の件数も増加しています。
では、特殊清掃では、臭いをどうやって除去しているのでしょうか。今回は、特殊清掃の臭い除去方法についてご紹介致します。
■特殊清掃で除去される臭い
特殊清掃で除去される臭いは、死臭です。そして、死臭はイカ焼きのような臭い、アンモニアの臭いのように様々なものに例えられています。様々な例えはありますが、強烈な臭いであるという一点で共通しています。
一度死臭がする空間に踏み込むと、お風呂に入るまで匂いがとれないほど強烈な場合もあるであるようです。
■特殊清掃の臭い除去方法
ある決まった方法があるわけではありません。というのも、死臭を除去する方法は一つではないためです。そのため、今回は、臭い除去方法をいくつかご紹介致します。
・業務用の噴霧器を使う
各種薬品を散布することで、噴霧脱臭を行います。ただし、この方法は、臭いを完全に除去するための方法ではありません。特殊清掃を行える程度に、強い臭いをとりあえず除去するためにとる方法です。
臭いを発する物体を除去するわけではないので臭いはします。業務用の噴霧器は霧が細かいので効果的に臭いを除去することが可能です。
・遺品を片付ける
上述したように、死臭はかなり強い臭いです。よって、遺品に匂いが染み付いていると、どんなに頑張っても臭いがとれないことがあります。そのようなときは、噴霧器を使ったあと、遺品を処分してしまうのも1つの方法です。
・オゾン発生器を使う
オゾンは酸素を不安定にしたような物質です。そのため、様々なものと反応することによって酸素に戻ろうとします。その性質を利用して、臭い物質を強力に分解することで、臭いを除去します。
もっとも人体には有害であるため、部屋を締め切った上で、オゾン発生器を使用、その後換気という工程を繰り返すことになります。
・リフォームする
壁や床に体液が付着しているような場合は、それらのリフォームが必要になることがあります。オゾン発生器でも取れない臭いは、壁や床に染み込んでいるためであることが多いようです。
■まとめ
今回は、特殊清掃での臭い除去方法についていくつかご紹介致しました。上のような方法を適宜繰り返すことによって特殊清掃では臭いを除去していきます。