「特殊清掃が急に必要になった」
遺体の痕跡を取り除き、原状回復を図る特殊清掃が必要になるのは、急であることが多いです。
しかし、特殊清掃についてはあまりよく知らないという方がほとんどではないでしょうか。そして、急に必要になった場合に最も気になるのが、特殊清掃にはどれほどの時間を要するのか、ということですよね。
そこで今回は、特殊清掃に必要な時間についてご紹介致します。
■特殊清掃に必要なステップ
特殊清掃にかかる時間を見る前に、特殊清掃の流れ、特殊清掃のために必要なステップについてご紹介致します。
1.消毒・消臭
まずは消毒が必要になります。というのも、お亡くなりになった方の血液にウイルスが含まれていた場合、空気中に飛散している恐れがあるためです。そのような状況では、安全に清掃することができないため、消毒は必要不可欠な工程です。
2.特殊清掃
準備が完了したら、害虫駆除や汚染物除去を行います。汚染物とは、布団やマットなどに血液や体液の染み込んでいるものを指します。フローリングにまで汚れが染み出しているような場合には、フローリングの張替えが必要になりますので剥がします。
その後、遺体の腐敗が進んで死臭がするような場合は、消臭作業も必要になります。臭いはしっかりと対処しておかないと、近隣住民とのトラブルや、賃貸物件の場合には大家さんとの揉め事にもつながるためです。
これらは風呂場やトイレでお亡くなりになっていた場合も同様です。また、場合によっては、床・壁を全てリフォームすることもあります。次の入居者や売却時のことを考えれば非常に重要な処置です。
■特殊清掃に必要な時間
特殊清掃は、3日以内で終わるケースが一般的です。もっとも、部屋の一部分に特殊清掃が必要な場合であれば、半日で終わることもあります。
しかし、上述の流れを見ればわかるように、部屋や建物の状況に応じて必要な時間は大きく変動します。
例えば、フローリングまで血液や体液が染み出しており、壁にまで飛散しているような場合には、それらを全面張り替えることが必要になります。そうなると、必然的に、特殊清掃にかかる時間も長期になります。
■まとめ
今回は、特殊清掃の流れと必要な時間についてご紹介致しました。特殊清掃は、見た目をきれいにするだけでなく、建物の基礎から汚れを除去する必要があります。
個人で行うのはなかなか難しい作業になりますが、かかる時間の目安が把握できれば、業者への依頼もしやすいですよね。参考にしてみてはいかがでしょうか。