遺品整理業者の比較において、単にホームページを眺めているだけではそれぞれの業者の違いが見えてこず、上手く比較検討ができない場合もあると思います。
そこで今回は、遺品整理業者のホームページにおいて注意して見るべきポイントを整理ながら比較のコツについてお伝えしていきたいと思います。
◇引取られた遺品の扱い
まず遺品整理でサービスの良し悪しを見るときにチェックしておくべきなのが、引き取られた遺品の扱いです。ご家族から引き渡された大事な遺品をどう扱っているかというのは、サービスの質を確認する上で大変重要な要素になります。
長年故人の部屋に置いてあった大事な家具が、不法投棄などされていたらとても残念ですよね。
残念で済めば良いですが、不法投棄などが発覚した場合、依頼した側の責任になる事もあるのです。
引き取られた遺品というのはサイクルするか、それが難しい場合にはしっかりと法令に遵守した上で処分をするというのが正しい扱い方です。リサイクルですと故人の大事にしていた家具が取り壊されることなく、他の誰かのところに行って役に立っていると考えることができるため気持ちも楽になります。
業者を選ぶ際には、そういった遺品をいかに有効活用しているか、捨てずにいかに他の人の役に立てようとしているかという点を重視しても良いかもしれません。
◇遺品整理士の資格
業者を選ぶ際にもう一つ重要なのが、遺品整理のプロがいるかどうかという点です。遺品整理は単に要らないものを引き取って部屋を片付ける不用品回収とは違い、遺品を尊び必要であれば供養の行程も踏むという遺品を扱うプロの仕事になります。
遺品整理のプロのことを遺品整理士と言い、資格もあります。業者を選ぶ際には、この遺品整理士の資格を持っている人がいて丁寧なサービスを受けられるかどうかというのも1つのポイントになります。
遺品整理士の方がいる場合には、遺品を丁寧に扱ってもらえるだけでなく、作業の前に捜索の必要なものの確認をしてもらえたり、作業中貴重品のありそうな箇所を入念に調べてもらったりすることができるため、遺品の貴重品捜索にも用を足します。効率的に作業をしてもらえるため作業時間も短く済み、自分で時間と手間をかける事を考えれば、結果的に経済的にも助かる事も多くあるのです。
◇簡易清掃の有無
そしてもう一つ、遺品整理業者に依頼する際に付いていたら良いサービスが部屋の簡易清掃です。遺品整理は時に長年住まわれていた部屋の整理になることもあり、遺品の回収後にある程度の清掃があるだけで部屋の清潔感が全く違ってきます。
簡易清掃では、住み慣れた部屋のいたる所に打ち付けられた釘やネジなどをきちんと抜いて撤去してくれることもあるので便利です。もし比較する遺品整理業者が、簡易清掃のある業者とない業者であれば、当然簡易清掃がある業者を選ぶべきですね。
このように遺品整理は業者によってさまざまな違いがあります。
どこを比べればよいか分からないという時は、上記のような点を中心にサービスの比較を行い、良い整理業者に依頼できるようにしましょう。