特殊清掃という言葉が、以前より聞かれるようになりました。以前は何やらおどろおどろしいイメージがありましたが、最近になって身近なワードになりつつあるのではないでしょうか。
特殊清掃は、自殺や殺人事件、事故などにより、人が主に室内で亡くなられた際に行う清掃です。最近では、高齢者の孤独死による特殊清掃の需要が非常に高まっています。
皆さんの身近で起こり得る突然の死。今回は、その後の処理を務める特殊清掃の洗浄方法について、ご説明します。
○特殊清掃とは
特殊清掃は、人が部屋で亡くなられた際に行う清掃を指します。人が部屋で亡くなられた際には血液や体液などによって汚れが付いたり、腐敗による臭いが染み付いたりしてしまいます。その場合、特殊な薬や機械を使って部屋を元通りにします。
最近では悲しいことに、自殺だけでなく高齢者の孤独死数が増加しています。とくに、高齢者の孤独死は発見が遅れる場合が多いです。こうした社会の状況から、特殊清掃の需要は高まっています。
○特殊清掃の洗浄方法
1. 体液や汚物の除去
遺体の発見が遅れると、体液や汚物の腐敗で悪臭が漂い、菌やウイルスが繁殖します。まずは、その汚れの元となる体液や汚物を除去します。最新の科学による機械や消毒能力が高い薬剤を使って、部屋を徹底的に洗浄します。
2. 汚れの付いた家具の撤去
次に、体液や汚物が付いてしまい使えなくなった家具を撤去します。撤去したあと、家具があった場所を再び薬剤を使って消毒します。ウイルスや菌が繁殖するもとを徹底的になくすためです。
3. 害虫の駆除
遺体がひどく腐敗している場合、害虫が発生していることがあります。害虫は一度だけの洗浄では完全に駆除できません。害虫はウイルスや菌を媒介し、感染病の原因になります。何度も徹底的に殺傷能力の高い薬剤を使用することで、完全な駆除が可能になるのです。
4. 消臭・消毒
最後に、念入りに部屋のあらゆる箇所を消臭・消毒します。汚れが取れない箇所は解体することがあります。たとえば、壁やフローリングの溝では、壁紙を張り替えたり、フローリングを解体して新しいフローリングにしたりすることもあります。再び使用できるようにするため、部屋を元通りにします。
○さいごに
このように特殊清掃は、何度も特殊な洗浄作業を行うことによって汚れた部屋を綺麗にします。
加えて必要に合わせて、汚染部分の解体や撤去が求められます。
多くの高齢者が一人で生活するこのご時世。皆さんのご家族にも一人で生活されている方がいらっしゃることでしょう。もしものときのために、必要な特殊清掃の洗浄方法を知っておきましょう。
弊社では、特殊清掃から遺品整理まで遺族の方に寄り添って、サポートさせていただいております。特殊清掃でお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
尚、知識を持たれるのは良いですが、安易に自分で特殊清掃をするのはやめておくのが無難です。
目に見えない細菌は、生涯付き合わなくてはならない病をもたらす危険性があります。
あくまで、プロを名乗る質の低い業者を見極める手段としてお持ちください。