故人の遺品整理を依頼するとき、遺品整理業者と不用品回収業者の二つの選択肢があります。
どちらの業者に依頼しても、大差ないだろうと思われる方が多いかもしれません。しかし、それぞれの業者によって遺品の扱い方や費用などが全く異なるのです。
そこで今回は、遺品整理と不用品回収の違いについてご説明します。
1. 荷物の扱い方
遺品整理を自分でする際には、一つ一つ吟味して故人の遺品に思いを巡らすことでしょう。故人が大切にしていたものは残し、生活用品や家具などは処分するのが一般的かと思います。
遺品整理業者に依頼しても、荷物の扱い方は変わりません。遺品整理業者は遺品整理を専門に行っている業者ですので、遺品を丁寧に扱ってくれます。
一方不用品回収業者は、遺品を不用品(ゴミ)として扱うのでどうしても乱雑に扱いがちです。たとえ、不必要な家具や生活用品だとしても、乱暴に扱われることに抵抗がある方もいらっしゃるでしょう。
また、遺品整理業者は一つ一つ丁寧に遺品を整理するので、その中で思わぬ故人の貴重品が見つかることがあります。誰しも、密かに大切にしているものが一つや二つあるでしょう。
不用品回収業者では全て不用品として扱うので、そうした貴重品も一緒に捨てられてしまう可能性が高いです。
2. 費用
費用は不用品回収業者の方が遺品整理業者より安く済む傾向にあります。当然、1つ1つの品物を仕分けながら貴重品を探し出すので、遺品整理業者の方が手間がかかりますす。遺品整理業者では、作業する前に見積もりをするために前もって家を確認するのが基本です。また、残す遺品の取り扱い方について、豊富な経験からアドバイスしてくれることもあります。
一方、不用品回収業者は一回で遺品を回収するため、遺品整理のように時間がかかりません。一概には言えませんが、こうした手間の違いから、不用品回収業者の方が安い値段となる場合が多いのです。
3. 供養
故人の遺品を供養したいという方は多いのではないでしょうか。供養は故人の冥福を祈る儀式であると同時に、故人との気持ちを整理するという意味で大切な儀式です。
遺品整理業者では、遺品の供養を行うサービスがあります。不用品回収業者では、通常のごみと同じ要領で作業しますので、供養を行っている業者は基本的にありません。
「遺品の仕分けは全て自分でやったから、処分費用を安く抑えたい。でも、一部供養はしたい」という方もいらっしゃるでしょう。そのような方は、不用品回収業者に依頼して、供養は自分で直接寺や神社に依頼する方法がおすすめです。
○さいごに
今回は、遺品整理と不用品回収の違いを3点にまとめてご紹介しました。
遺品整理は体力や気力を要します。また、故人の方を思い出す大切な作業でもあります。ご希望に合わせて、両者どちらかの業者に依頼しましょう。
弊社では、遺品整理における様々なお悩みを承っております。ぜひお気軽にご相談ください。