特殊清掃

自分で孤独死現場の特殊清掃で消臭するのは現実的ではない理由と完全に消臭する方法

突然、親族や知人が一人暮らしの住居で亡くなっているのが発見された場合、その後の清掃や消臭作業が必要となってきます。

特に発見が遅れた場合、いわゆる「孤独死」の現場は想像以上に深刻な状態となっていることがあります。

「費用を抑えるために自分で清掃したい」と考える方もいらっしゃいますが、実際のところそれは現実的なのでしょうか?

本記事では、孤独死現場の特殊清掃を自分で行うことの問題点と、プロに依頼することのメリットについて詳しく解説します。

目次

孤独死は清掃前に現場検証が必要

孤独死が発見された場合、特殊清掃に取りかかる前に避けて通れないのが警察による現場検証です。

突然の死亡であれば、事件性の有無を確認するため、警察の立ち入り調査は必須となります。

警察による現場検証とは

孤独死が発見されると、通報を受けた警察官が現場に駆けつけ、死因や事件性の有無を調査しなければなりません。

この時点では、遺体の周囲や部屋全体の状況を保全する必要があります。写真撮影や採取などの証拠収集が行われ、場合によっては検視や司法解剖が実施されることもあります。

現場検証後の状況

現場検証が終了し、警察から「現場の引き渡し」が行われると、ようやく清掃作業に着手することができます。

ただし、この時点で既に以下のような状況になっていることが多いのです▼

  • 遺体が横たわっていた場所には体液が染み込んでいる
  • 死後経過時間によっては腐敗臭が室内に充満している
  • 場合によっては害虫が発生している
  • 指紋採取のための粉が散布されている

このような状態から清掃を始めなければならないという現実を、まずは理解しておく必要があります。

自分で孤独死現場を清掃するのは現実的ではない

一般の方が孤独死現場の清掃を自分で行おうとする場合、それは現実的に不可能です。

精神的な負担が大きすぎる

亡くなった方が親族や友人である場合、その死の現場を自分の手で清掃することは、想像以上に大きな精神的負担となります。特に以下のような要因が重なります▼

  • 故人の体液や痕跡に直接触れる心理的ショック
  • 作業中に故人を思い出し、悲しみが増幅される
  • トラウマとなり、後々まで心の傷として残る可能性

このような精神的負担は、清掃作業そのものよりも大きな問題となることがあります。

専門知識と専門用具が必要となるため

孤独死現場の特殊清掃には、一般家庭では入手困難な専門器具が必要です。

  • バイオハザード対策用の防護服や呼吸器
  • 強力な消臭剤や特殊な洗浄剤
  • 床下や壁内部の汚染物質を除去する特殊機器
  • 廃棄物の適切な処理方法についての知識

これらがなければ、表面的な清掃はできても、深部に染み込んだ汚染物質や臭いを完全に除去することはできません。

健康リスクが非常に高い

孤独死現場には、健康を脅かす様々な危険も潜んでいます。

  • 血液や体液を通じて感染する可能性のある病原体
  • 腐敗によって発生する有害な微生物
  • カビや細菌の増殖によるアレルギー反応や呼吸器疾患のリスク
  • 害虫による二次的な健康被害

これらのリスクから身を守るためには、適切な防護措置が不可欠ですが、一般の方がそれを完全に行うのは困難でしょう。

法的処理の複雑さ

特殊清掃に伴う廃棄物は、一般的なゴミとして処理できません。

  • 血液や体液が付着したものは感染性廃棄物として特別な処理が必要
  • 家具や畳などの大型廃棄物の処分には特定の手続きが必要
  • 不適切な処理は法律違反となる可能性がある

これらの法的手続きを個人で適切に行うのは、多大な労力と時間を要します。

消臭の難しさ

最も難しいのが、孤独死に伴う臭いの完全な除去です。専門器具のパートでも触れましたが、市販の器具で消臭することは不可能でしょう。

  • 臭いの元は床材や壁材の奥深くまで染み込んでいることが多い
  • 市販の消臭剤では一時的に臭いを隠せても、根本的な解決にはならない
  • 臭いの原因物質を完全に分解するには専門的な技術が必要
  • 残存した臭いは湿度や気温の上昇とともに再び強くなることがある

これらの理由から、自分での清掃は表面的なものにとどまり、臭いや汚染の根本的な解決には至らないことがほとんどです。

特殊清掃業者に依頼して清掃する場合

専門の特殊清掃業者に依頼することで、これらの問題を解決し、安全かつ確実に現場を元の状態に戻すことができます。

特殊清掃業者の対応の流れ

プロの特殊清掃業者は、以下のような手順で作業を進めます。

  1. 現場調査と見積もり:まず現場の状況を詳細に調査し、必要な作業内容と費用を明確にします。
  2. 専門的な清掃計画の立案:汚染の程度や種類、建物の構造などを考慮した最適な清掃計画を立てます。
  3. 徹底した防護措置:作業スタッフは完全な防護服を着用し、現場を養生して汚染の拡散を防ぎます。
  4. 専門機材による徹底清掃
    • 特殊な洗浄剤による汚染物質の分解
    • オゾン発生装置や特殊な消臭装置の使用
    • 必要に応じた床材や壁材の一部撤去と交換
    • 紫外線殺菌装置による微生物の不活化
  5. 廃棄物の適正処理:法律に基づいた適切な方法で廃棄物を分別し、処理します。
  6. 最終確認と報告:清掃完了後の品質チェックと、作業内容の詳細な報告を行います。

特殊清掃業者に依頼するメリット

専門業者に依頼することで得られる主なメリットは以下の通りです▼

  • 精神的負担の軽減:つらい清掃作業から解放され、心の負担が大幅に軽減されます。
  • 時間の節約:自分で行うと数日から数週間かかる作業も、専門業者なら1〜2日で完了することが多いです。
  • 完全な消臭と除菌:表面的ではなく、根本的な消臭と除菌が可能です。
  • 二次被害の防止:不適切な清掃による健康被害や、臭いの再発などのリスクを防ぎます。
  • 法的リスクの回避:廃棄物処理に関する法的問題を専門家に任せることができます。

費用相場と相談時のポイント

特殊清掃の費用は状況によって大きく異なりますが、一般的な相場は以下の通りです。

  • 軽度の場合:10〜20万円程度
  • 中程度の場合:20〜50万円程度
  • 重度の場合:50万円以上

業者選びの際には、以下のポイントに注意しましょう。

  • 詳細な見積もりを複数の業者から取り、比較検討する
  • 追加料金が発生する条件を事前に確認する
  • 実績や口コミ、資格の有無をチェックする
  • 保険や賠償制度が整っているかどうかを確認する

完全に臭いを消す特殊清掃業者ならプロアシスト東日本

孤独死現場の特殊清掃において、特に「消臭」に定評があるのが、プロアシスト東日本です。同社が選ばれる理由を詳しく見ていきましょう。

独自の消臭技術と実績

プロアシスト東日本は、長年の経験と研究によって独自の消臭技術を確立しています:

  • 多層的アプローチ:臭いの種類や染み込みの程度に応じて、複数の技術を組み合わせた処理を行います。
  • オゾン+バイオ技術の併用:強力なオゾン処理と、生物学的分解技術を組み合わせることで、化学的・生物学的両面から臭いの元を分解します。
  • 建材深部への対応:表面だけでなく、建材内部にまで染み込んだ臭いに対応する特殊技術を有しています。
  • 高い成功率:これまでの実績から、通常の特殊清掃では除去しきれなかった臭いも、多くのケースで完全に除去することに成功しています。

徹底したアフターフォロー

プロアシスト東日本の特徴は、作業完了後のサポートの充実度にもあります:

  • 追跡調査:清掃後も定期的な確認を行い、臭いの再発がないかをチェックします。
  • 保証制度:万が一臭いが再発した場合の再処理保証があり、安心して依頼できます。
  • 相談窓口の設置:清掃後も気になることがあれば、いつでも相談できる体制が整っています。

心のケアへの配慮

物理的な清掃だけでなく、遺族の心のケアにも配慮した対応を心がけています。

  • 故人の遺品の取り扱いに最大限の敬意を払う
  • 作業の各段階で丁寧な説明を行い、不安を軽減する
  • 必要に応じて心のケアの専門家を紹介するなどのサポートも

即日対応と広域サービス

緊急時にも迅速に対応できる体制を整えています。

  • 24時間受付体制と即日対応が可能
  • 東日本を中心に広い地域をカバー
  • 遠方の場合でも柔軟な対応が可能

まとめ

孤独死現場の特殊清掃は、単なる掃除とは次元の異なる専門性の高い作業です。

自分で行おうとすると、精神的負担、健康リスク、そして消臭することができないという状況に陥ってしまいます。

特に臭いの完全な除去は、専門知識と機材がなければほぼ不可能と言えるでしょう。

プロの特殊清掃業者に依頼することで、安全かつ確実に現場を清潔な状態に戻すことができます。

中でも弊社のような実績のある業者を選ぶことで、臭いの完全除去という最も難しい課題も解決できる可能性が高まります。

大切な人が亡くなった悲しみに加えて、清掃という重労働を自分で抱え込む必要はありません。

特殊清掃業者の力を借りることで、故人を送り出す準備を穏やかな気持ちで進めることができるはずです。

予期せぬ事態に備えて、特殊清掃業者の情報を知っておくことは、万が一の時の心の準備にもなるでしょう。