千葉県長生郡一宮町(ちょうせいぐんいちのみやまち)。
すでにメディアなどによって認知度が上がってきているこの町。
ご存知でしょうか?
2020年には、東京五輪のサーフィン会場となり、大きな盛り上がりを見せるであろう海の町です。
この一宮町は日本の中でもサーフィンのメッカで、多くのプロサーファーを輩出しています。
きっと東京五輪でも、一宮町出身の若手サーファーが「波乗りジャパン」として堂々戦ってくれるでしょう!
さてそんな一宮町にて本日は作業です。
2人の娘さまは他の県に嫁がれ、ご両親がお亡くなりになった後しばらく空き家にされていたおうちです。
娘さまたちも以前からずっと生まれ育ったおうちを気にはされていましたが、やはり住まいからの距離やお仕事の関係で、なかなか手が付けられずご遺品整理をできずにいらっしゃいました。
そんなある日、台風よりも強いんじゃないか?と思うぐらいの強風が吹き、心配して訪れてみると案の定。
お父様が営んでおられた工場のシャッターが風で壊されていました。
そのような事から「このままにはしておけない」と、ご遺品整理をするためにプロアシストにご連絡をくださったのです。
土地柄、やはり大きなおうち。
部屋数が多く、それだけに家財がたくさんあります。
「遺品整理って…どこからどう手をつけて良いのかわからない…」それも無理はありません。
押し入れにはたくさんのお布団。
恐らく、生前にはたくさんのご親戚やお知り合いがお泊りになったのでしょう。
昔ながらのお宅のご遺品整理にはよくある光景です。
また、こちらのお宅は自宅兼工場です。
住まいと工場を合わせると、広い広い。
工場の中にはたくさんの機械や道具がひっそりとありました。
かつてここには、お客様から修理を依頼された車が並び、額に汗しながら修理工場を営んておられたんだなぁ…と感じながら、その1つ1つのご遺品をまた丁寧に選別していきます。
ご遺品整理の要ともいえる「貴重品捜索」をスピーディーに進め、より多くの貴重なお品、リサイクルできるお品を見定めていきます。
工場の屋上には広い自宅のベランダがあり、そこには「物置き」と言うには大きすぎるプレハブが建っていました。
プレハブの中には色んな物がぎっしりと詰まっています。
これも全てご遺品です。
箱の中身も、袋の中身も、全て開封して貴重品を探します。
そしてそのご遺品からは、必ずと言っていいほど貴重品が出て来ます。
今回作業は2日間。
1日では到底終わる物量ではありません。
もちろん、ただ運び出して処分する事を「遺品整理」と呼ぶ業者があれば、もしかすると1日で完了するかも知れません。
しかしプロアシストのコンセプトは、「お客様に成り代わってご遺品を丁寧に扱い、貴重品を探し出してお返しする」と言う事ですから、そこは決して譲れないところです。
そうしてお部屋が片付き・・・
掃除機をかけ・・・
床を磨き・・・
綺麗になったところで
作業は完了です。
工場もこの通り(^^)
今後は家を建て替えられるご近所さんの仮住まいとして、しばらくこのおうちはお貸になるとの事。
すぐにでも住めるクオリティーまで清掃させていただきました!
こうしてまた1件、古き良き時代「昭和」を生き抜いた歴史に幕を下ろしました。
なんだか寂しい気持ちもいたしますが、実はこの一宮町・・・
町の総人口は約12,500人で、やはり小さな田舎町です。
が、なんとなんと、周囲の市町村の人口が年々減少する中、実は増加しているのです。
先述の通り一宮は、サーフィンのメッカであると言う環境である事から、「海の側に住んで毎日海に入りたい」と言うサーファーたちが他の地域からどんどん移住しているのです。
その大半が若い人たちで、自然に触れられる環境を望み、家族で移住してくることも少なくありません。
各地方自治体が人口減少に頭を悩ませる中、町政などの努力によってとても魅力のある町として成功していると感じます。
このように若い人が増える事で、少しでもお年寄りを支えられる町になると嬉しいですね。
新しい若い人たちのためにも、歴史を刻んできたご遺品を丁寧に片づける。
故人もきっと、明るい一宮町の未来を望んでおられた事でしょう。