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やばい遺品整理業者の見分け方|トラブル事例も解説

やばい遺品整理業者

ここ数年の間に遺品整理業者は急増しており、なかには不当に高額な費用を請求したり遺品を盗んだりするような悪徳業者がいます。

業者への依頼を検討しているかたは、誰でも悪徳業者を避けて優良な業者へ依頼したいと考えているでしょう。

そのためには、過去の事例を知ったうえで優良な業者の見つけかたを知ることが大切です。

本記事では、遺品整理トラブルの実例と対策を紹介したうえで、優良な業者の見つけかたを解説します。

本記事を読むことで悪徳業者を見抜き信頼できる業者を見つけられるようになるので、業者への依頼を検討しているかたは参考にしてください。

記事監修者プロフィール

遺品整理士歴10年、これまでに5,000件以上の遺品整理や特殊清掃に携わる。手がけた遺品整理で発見された貴重品のうち、お返ししたタンス預金の合計だけでも3億3千万円にも上り、貴金属などの有価物を含むと5億円近くの金品を依頼者の手元に返して来た。

遺品を無駄にしないリユースにも特化。東南アジアへの貿易を自社にて行なっており、それに共感を覚える遺族も非常に多い。また不動産の処分も一括で請け負い、いわるゆ「負動産」を甦らせる取り組みにも尽力して来た。
一般社団法人ALL JAPANTRADING 理事
一般社団法人家財整理相談窓口会員
一般社団法人除染作業管理協会理事
宅地建物取引士(日本都市住宅販売株式会社代表取締役)


株式会社RISE プロアシスト東日本
代表 仲井

目次

遺品整理業者がヤバイと言われている理由

遺品整理業者がヤバイと言われている理由は、遺品整理に関する相談件数が増加していることです。

下記は遺品整理の相談件数をグラフにしたものですが、2013年と2017年では相談件数が増加していることが分かります。

出典:https://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20180719_1.html

相談件数が増加している原因は、遺品整理の需要が高まることで業者が増え、それに伴い悪徳業者が増えていることがあげられます。

もちろん、悪徳業者は一部で、多くの業者は信頼できる優良な業者です。

詳しい優良な業者の見つけ方は後述しますが、悪徳業者を見抜いて優良な業者へ依頼するようにしましょう。

遺品整理トラブルの実例と対策

一部の悪徳業者による遺品整理のトラブルは、どのような内容なのでしょうか。

ここでは次の4つの実例を紹介し、合わせて対策方法を紹介します。

  1. 見積もりで出張費を請求される
  2. 先払いを要求する業者
  3. 不当に高額な料金を請求
  4. 「遺品整理 ネコババ」事例と予防策

それぞれの詳しい内容を見ていきましょう。

見積もりで出張費を請求される

1つ目の実例は、出張で見積書を出してもらった後に出張費を請求されるトラブルです。

遺品整理の見積もりをとるときには、現場を確認して見積もりを出してくれる業者を選ぶことが大切です。

しかし、業者のなかにはそのことを利用して、出張見積もりの段階から出張費を請求してくる業者がいます。

このトラブルへの対策は、出張見積もりを依頼するときに無料で行ってくれるのかよく確認することです。

見積もりを依頼する前に業者のホームページで出張見積もりを無料で行っているのかよく確認しましょう。

先払いを要求する業者

2つ目の実例は、契約を結ぶ時点で先払いを要求してくるトラブルです。

悪徳業者のなかには「今日契約すれば安くなる」と強引に契約を迫り、その場で先払いを要求してくることがあります。

しかも、先払いで費用を受け取った後は、「作業日がまだ決まっていない」と言い、作業を始めないのです。

そのような業者に限ってクーリング・オフの説明をしていないばかりか、契約書や見積書にキャンセル料が発生すると記載だけして、ろくに説明をしません。

このような業者への対策としては、先払いを要求してくる業者とは契約しないことです。

優良な遺品整理業者は先払いを要求してくることはないので、先払いを迫ってくる業者は悪徳業者の可能性が高いでしょう。

不当に高額な料金を請求

3つ目の実例は、不当にどんどん追加請求をしてきて、最終的に高額な料金を請求してくるトラブルです。

悪徳業者は契約させるために見積もりで安い金額を提示し、契約させた後で不当に追加料金を加算していきます。

そして、最終的には高額な料金を請求してくるのです。

このトラブルへの対策としては、見積もりをとった段階で異様に低い金額や不明瞭な見積もりを提示する業者を避けることがあげられます。

また、見積書をもらった時に追加料金に関する記載や説明があるのか、確認することも大切です。

「遺品整理のネコババ」事例と予防策

4つ目の実例は、遺品整理業者が作業中に遺品を盗むトラブルです。

過去にこのような事件が発生した時には、遺品整理業者が逮捕されました。

しかし、故人の自宅に何があるのか把握していないと、盗まれても立証できずに逮捕できないこともあります。

このトラブルへの対策は、業者が作業するときに立ち会ったり、作業を行う前に業者の前で部屋の撮影をしたりすることです。

立ち会えば人の目があるので盗みづらいですし、撮影しておけば遺品があった証拠になり、犯行の防止へとつながるでしょう。

冷静な判断ができない時

遺品整理を業者へ依頼するとき、故人を失った悲しみが大きかったり手続きで追われたりしていると、冷静な判断ができないことがあります。

そのようなときに業者と契約を結んでしまうことは非常に危険です。

冷静な判断ができないときには、次の2つの方法をとるといいでしょう。

  1. 冷静な判断ができない時は見積もりで止める
  2. 第三者と検討する

それぞれの具体的な内容を解説します。

冷静な判断ができない時は見積もりで止める

冷静な判断ができないときは、契約を交わさずに見積もりの段階で一旦ストップしましょう。

冷静な判断ができないと不利な契約に気付かず、悪徳業者と契約してしまうおそれがあります。

そのような業者と契約を結ぶと、先述したようなトラブルへ発展する可能性があるでしょう。

冷静な判断ができないときは、契約せずに見積もりで止めて、時間をおき冷静さを取り戻すことが大切です。

もし、止めたことで業者が強引に契約を迫ってきたら、悪徳業者の可能性が高いので、必ず拒否して契約しないようにしてください。

第三者と検討する

もし、家族や親族、友人に協力してもらえるなら、第三者として契約を結ぶときに同席してもらうこともおすすめです。

自分だけだと主観的な視点になりがちですが、第三者に同席してもらうことで客観的な視点を取り入れられ、契約内容に問題があれば気付いてもらいやすいでしょう。

第三者としておすすめな人物は、遠縁の親族や友人など故人との関係が希薄な人物です。

故人と近しい人物だと同じように悲しみが深く、冷静な判断ができないことがあります。

できるだけ冷静な判断ができる人物に同席してもらいましょう。

安心して任せられる業者の見つけ方

悪徳業者を避けて信頼できる業者を見つけるためには、次の3つのポイントを行うことが大切です。

  1. 業者に問題はないかチェックする
  2. 相見積もりする
  3. 契約前に問題はないか確認する

それぞれの具体的な方法について、詳しく解説していきましょう。

業者に問題はないかチェックする

業者を選ぶときには問題がないかよくチェックすることが大切です。具体的なチェック項目は下記の通りです。

  • 見積もり内容が明確か
  • 追加料金に関する説明・記載はあったか
  • 整理後のクリーニングサービスや、不用品の買取りがあるか
  • 実際に利用した人の口コミはあるか、また内容に問題はないか
  • 遺品整理の作業実績はあるか
  • 自宅のあるエリアでサービスを提供しているか
  • 許可や届出を行っているか
  • スタッフの対応に問題はないか
  • 遺品整理士は在籍しているか

特に大切なのが費用にまつわる見積もりや追加料金です。

悪徳業者とは費用のことでトラブルへ発展することが多いため、費用に関係する項目は念入りにチェックしましょう。

また、実際に利用した人の口コミも必ず参考にしてください。

口コミは業者のホームページではなく、グーグルマップや比較サイトに書き込まれているものを参考にすると、よりリアルな声が聞けます。

相見積もりする

業者が見積もった費用が適切なのか確認するためにも、相見積もりをとることが大切です。

ひとつの業者からしか見積もりをとらないと、費用が相場通りなのか分かりません。

そのため、相見積もりをとり、費用を比較して適切な価格なのか確認しましょう。

また、高額な費用だけでなく極端に安い費用を提示する業者にも気を付けてください。

そのような業者はわざと安い費用を提示して契約をとり、追加費用で帳尻を合わせることがあります。

ほかにも、比較サイトを利用して相見積もりをとると、仲介手数料をとられることがあるでしょう。

できれば比較サイトを利用せずに、見積もりをとることをおすすめします。

契約前に問題はないか確認する

見積もりをとり内容に納得がいけば、契約を結んで正式に業者へ依頼をかけます。

しかし、必ず契約前にもう一度問題がないか確認してください。確認する内容は以下の通りです。

  • 契約条件が明確か
  • キャンセルポリシーは明確か
  • 必ず契約書を発行してくれるか
  • 免責事項が明確か
  • 法律に違反している内容はないか
  • おたがいに平等な契約内容か

このなかでも特に大切な確認事項が契約書の発行です。業者のなかには契約書を発行してくれない業者がいます。

そのような業者と契約を結ぶと、書面で契約内容が残されていないため、契約違反が起きたときに証明できません。

業者へ依頼するときには必ず契約書を発行してもらい、契約内容を書面に残すようにしましょう。

まとめ

多くの遺品整理業者は優良な業者ですが、なかには悪徳業者がいることも確かです。

しかし、実例を知ることで悪徳業者への対策を知り、彼らを避けて優良な業者を見つけられるようになるでしょう。

業者を選ぶ段階や見積もりの段階、契約の段階でよく確認事項をチェックし、悪徳業者へ依頼しないように注意しましょう。