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遺体の腐敗が始まってから1ヶ月経つとどうなる?特殊清掃費用はどれくらい?

遺体 腐敗 1ヶ月

孤独死は発見されるまでの日数が平均18日と言われています。しかし、なかには1ヶ月以上経過してから発見されることも。1ヶ月以上経過するとご遺体の腐敗が進み、現場は血液や体液で汚れていて腐敗臭が染み付いているでしょう。

この状態になると特殊清掃を行うのに時間がかかるため、費用が高額になります。事前にどのくらいの費用が必要なのか知らないと、いざという時に捻出できず困ってしまうでしょう。

本記事では、ご遺体の腐敗が始まって1ヶ月経過した後の部屋の状態や、特殊清掃にかかる費用について解説します。どのくらいの費用がかかるのか確認し、いざという時に備えてください。

目次

ご遺体の腐敗が始まってから1ヶ月の部屋の状況

ご遺体の腐敗が始まって1ヶ月経つと、腐敗が進行していることから、部屋の中は凄惨な状況になっています。しかし、腐敗は気温が高いほど進むため、部屋の環境や季節によって状況は違います。

ここでは、春や秋くらいの気温を想定して、部屋の状況がどうなっているのか解説しましょう。ご遺体の腐敗が始まってから1ヶ月経った部屋では、次のような事態が発生しています。

  1. 非常に強烈な臭いがする
  2. 体液が床に染み込んでおり、汚染がひどい
  3. 害虫が発生している

なぜこのようなことが起こるのか、詳しく解説していきましょう。

非常に強烈な臭いがする

腐敗が始まり1ヶ月が経過すると、ご遺体から強烈な腐敗臭が発生していて、室内へ入るのも難しいでしょう。

腐敗が進んでいく過程で、体内では腐敗ガスが発生していき、やがて皮膚を破って外へ漏れ出してしまいます。この腐敗ガスの臭いは死臭や腐敗臭とも呼ばれ、外へ漏れ出すと部屋中に臭いが立ち込めてしまうのです。

死臭や腐敗臭の臭いはチーズや生ごみが腐敗したような臭いと言われ、防護マスクを身に着けずに嗅ぐと体調を崩し、なかには吐いてしまうことも。

また、この臭いは特殊清掃でなければ消臭できないので、必ず個人で清掃せずに特殊清掃業者へ依頼するようにしましょう。

体液が床に染み込んでおり、汚染がひどい

腐敗が始まり1ヶ月が経過すると、ご遺体から体液が漏れ出して床や床下にまで染み込み、汚れがひどくなります。

ご遺体の腐敗が進むと、肛門から便が出たり皮膚が裂けた時に体液が漏れ出したりします。便や体液はそのまま床や床下に染み込み、集合住宅だと下の階まで汚してしまうことがあるのです。

ここまで汚染が進むと原状回復させるのも容易ではありません。床の解体やフローリングの張り替えなどのリフォーム作業が必要になるでしょう。そのため、原状回復費用がかさみ、特殊清掃にかかる費用が通常より高額になります。

害虫が発生している

腐敗が始まり1ヶ月が経過すると、腐敗臭を嗅ぎつけた害虫がご遺体へ産卵して、部屋が害虫だらけになってしまいます。

ハエなどの害虫は腐敗臭を嗅ぎつけて、換気扇や窓から室内へ侵入してご遺体へ卵を産み付けます。卵は早ければ1日で孵化して約2週間かけて成虫になり、再びご遺体へ産卵して増え続けてしまうのです。

関連記事:ウジ虫やハエはどこから湧いてるのか?特殊清掃現場での駆除方法

害虫が大量に発生すると、危険な病原菌を部屋の中に巻き散らしたり、糞尿で部屋が汚れたりしてしまいます。このような現場になると清掃に時間がかかるため、費用が高くなってしまうでしょう。

ご遺体腐敗1ヶ月経過後の特殊清掃費用相場

ご遺体の腐敗が始まってから1ヶ月経つと汚れや臭いが落ちづらくなることで、特殊清掃にかかる費用が高くなります。どのくらいの費用が相場なのでしょうか。

残念ながら、1ヶ月経過した後の特殊清掃費用の相場ははっきりとしていません。しかし、2022年に日本少額短期保険協会が調査した内容によると、特殊清掃にかかる平均費用は残置物処理費用が235,839円、原状回復費用が381,111円、合わせて616,950円という結果が出ています。

この金額はあくまで孤独死全体の平均費用なので、発見が遅れた現場では特殊清掃費用がさらに高くなるでしょう。

発見が遅れた現場の特殊清掃費用は決して安い金額ではありません。そのため、清掃を行う前に必ず見積もりを取ることが大切です。

また、見積もりを取った時には、内容が明確に記されているか、極端に作業工程が少ないかなど、見積内容をしっかり確認するようにしましょう。

関連記事:特殊清掃の費用相場について

原状回復までの作業内容

腐敗が始まり1ヶ月が経過した現場は、汚れや臭いがひどく、特殊清掃を行うのにも時間がかかります。どのような作業を行い原状回復をさせるのでしょうか。

特殊清掃業者は、原状回復までに以下のような作業を行います。

  1. 室内の除菌・殺菌
  2. 汚染個所の清掃
  3. 家財の運び出し
  4. 室内の脱臭
  5. リフォーム

それぞれの詳しい作業内容を見ていきましょう。

室内の除菌・殺菌

はじめに室内の除菌や殺菌を行います。

腐敗が始まり1ヶ月が経過した現場では、害虫が病原菌を運び込んでいたり、ご遺体がウイルスを保有していたりする可能性があります。作業を行う人やその後に住む人が病気に感染しないように、室内の除菌や殺菌は必ず必要です。

業者によりますが、除菌や殺菌には二酸化塩素系の専用薬剤を使用します。二酸化塩素は除菌や殺菌、消臭などの効果があることで知られ、バイオテロが起きた際にも建物の除染に使用されました。

この二酸化塩素系の専用薬剤を室内に噴霧して病原菌やウイルスへの感染を防ぎます。

汚染箇所の清掃

室内の除菌や殺菌が完了したら、汚染箇所の清掃を始めます。

腐敗が始まり1ヶ月が経過した現場では、床や床板まで体液が染み込んでいることが多く、汚染箇所を清掃・除去しなければ腐敗臭は消えません。状況によっては、クッションフロアや床板などを剥がす必要があるでしょう。

必要があれば床板などを剥がしつつ、汚れを残さないように汚染箇所の清掃を行います。もし、少しでも汚れが残っていれば腐敗臭が消えなかったり害虫が再発生したりする場合があるので、汚れを残さないことが大切です。

家財の運び出し

汚染箇所の清掃が終わったら室内の家財を運び出します。

腐敗が始まり1ヶ月が経過した現場では、室内に腐敗臭が立ちこめ、家具にも臭いが染み付いています。腐敗臭を完全に消臭するためにも、室内から家具を撤去する必要があるのです。

運び出す家財は家具や家電、雑貨など多岐に渡ります。特に家財の中でもカーテンやソファ、洋服などの繊維用品は臭いが染み付いているため、処分しなければなりません。

運び出した家財の状態にもよりますが、特殊清掃業者によっては運び出した家財をリユースに回したり買取したりしてくれる業者がいます。このような業者を選ぶと、買取で得た金額を特殊清掃の費用にあてられるため、費用の負担を軽減できるでしょう。

室内の脱臭

家財を運び出したら最後に室内の脱臭を行います。

汚染箇所の清掃や家財を運び出しても、部屋自体に腐敗臭が染み付いていることで室内に臭いが残り続けます。完全に臭いを消すためにも、最後に室内の脱臭をする必要があるのです。

業者によって違いはありますが、室内の脱臭にはオゾン脱臭器を使用して強力な脱臭を行います。腐敗臭の強さや部屋の広さによってかかる時間は変わりますが、3日ほどで脱臭が終わり、ご依頼者様に室内の状況を確認してもらってご納得いただければ作業は終了です。

リフォーム

室内の脱臭を終えた後、必要があればリフォームを行います。

先述した通り、腐敗が始まり1ヶ月が経過した現場では、床や床板までに体液や血液が染み込んでいて、フローリングや床板を剥がす必要があります。そのため、原状回復の際にリフォームが必要になる場合があるのです。

特殊清掃業者のなかにはリフォームや建物の解体までサポートしてくれる業者がいます。特殊清掃業者へ依頼する際には、特殊清掃の後までサポートしてくれる業者を選びましょう。

まとめ

腐敗が始まり1ヶ月が経過した現場では、強烈な腐敗臭や害虫が発生しているだけでなく、体液や血液が外へ漏れ出して部屋の汚染が進んでいます。このような現場は清掃が困難なため、自力で清掃せずにいち早く特殊清掃業者へ依頼することが大切です。

また、このような現場は汚染が進んでいることで特殊清掃にかかる費用が高額になる場合が多くあります。そのため、必ず事前に見積もりを取り、作業工程や費用が明確に記されているか、確認するようにしましょう。

特殊清掃ならプロアシストへ

腐敗が始まり1ヶ月が経過した現場は腐敗が進んでいることで、見るに絶えない惨状になっています。このような現場を自力で清掃しようとすると、病原菌への感染や清掃のやり残しが懸念されるほか、慣れない現場の清掃で心に強い負担がかかってしまうでしょう。

プロアシストではご家族や大家さんに代わり、腐敗が進んでしまった現場でも清掃を行い原状回復させます。また、脱臭も徹底的に行うため、腐敗臭が残るようなことはありません。特殊清掃ならプロアシストへお任せください。