遺品整理の際、覚えておきたいのが「不要な物で高く売れるものは売ってしまって、遺品整理の費用にあてるのが良い」ということです。
遺品整理では運搬や遺品の処分でそれなりに費用がかかってくるため、少しでも費用を抑えるようにする必要があります。
では、一体どういった遺品が高値で買い取られているのでしょうか。
◇貴金属は高値で売れる
最も分かりやすく高価で売れるものの一つが、アクセサリーのような貴金属です。
高価で買い取られるのはアクセサリーだけでなく、縁が金でできた眼鏡なども対象になります。
但し、メッキのアクセサリーや金杯などはほとんど値がつきません。
貴金属はいつの時代も安定した高価買取が行われており、一定量以上の貴金属含有率があればかなりの割合で高価買取が行われるのです。
遺品整理を依頼する際に貴金属製品がある場合は、一度業者に相談してみましょう。
他に買取の多い遺品を挙げると、新しいテレビ、冷蔵庫、洗濯機やエアコン、プレゼントで貰ってそのままのことが多い洋酒や、オーディオ機器など意外に高くで売れることがあるようです。
また稀に趣味で所有されていた将棋盤や囲碁盤などが上等品の場合は、意外と値が付く事があります。
逆に漆塗りの重箱や、贈答品の茶碗や焼き物などは、期待できるような値が付かないケースが多いです。
このように一言で買取りと言っても様々なケースがありますので、業者に聞いてみるのが一番です。
◇家電の買取には期待しない方が良い?
一方で、高値での買取が期待されながら意外に売るのが難しい品物というのも存在します。それは家で使い古されてしまった家電や大型家具などです。
家電や家具は元値も高く、綺麗にすればそれなりの価格で売れるように思いますが、年数が経過してしまった家具・家電は、買取価格も数百円から千円程度になれば良い方だと言う場合も多くあります。
「嫁入り道具の古びた桐ダンス」「比較的綺麗だが10年前の液晶テレビ」などがその例です。
もっとも、とりわけ貴重な素材が使われていて希少価値の高い家具などの場合には、その骨董的値打ちが考慮され高価で買い取られることもあるのですが、一般的には古い家具・家電の場合には買値が付かないことが多いため、買取価格には期待ができないということを覚えておきたいですね。
また、高価で買い取られる場合と全く値が付かない場合の両極に分かれる品物というのもあります。それは骨董品や着物など、査定によって大きく価値が変わるものです。
骨董品は著名な作者が作った希少価値がとても高い品物である場合には数十万や数百万の値が付くなんてこともありますが、かなり造りが良さそうで立派な花瓶も、実はただの古い花瓶で数百円の価値も付かないということももちろんあります。
ただ、価値が分からないものをそのまま持っておくよりは、査定を頼んでみて一度価値を確認してみる方が無難ですのでおすすめです。
◇まとめ
遺品整理の買取は事前に価値のあるものを知り、覚えておくことで、捨てずに保存しておくものが分かり便利です。
価値のありそうなお品がたくさんある場合には、買取業者に出張査定をしてもらうのも一つの方法です。
その際には、必ず数社に査定してもらうことをお勧めします。