空き家は放っておくと倒壊の危険性があるだけでなく、将来の活用に不利益になってしまうため、早めに何かしらの対処をすべきです。
では、空き家の対処法には、どのようなものがあるのでしょうか。
今回は、空き家を所有している方が行った方が良いことをご紹介します。
◇重要書類は保管しておく
空き家を所有しているものの今すぐ売却をしにくい理由として、「住居人の方が施設に入っているものの、また家に戻ってくるかもしれない可能性があるから」というものが挙げられると思います。一度施設や病院に入ったものの体調が好転し家で過ごせるようになるというのは、大変喜ばしいことです。
その時に備えて家をそのままにしておこうとお考えになるかもしれませんが、住居人の方が家に戻った時に差支えのない範囲であれば、家を片付けておくことができます。
例えば、契約書や権利書、借用書といった重要書類は、住居人様がいない間に一箇所にまとめてご家族の家などで保管していると、住居人様が戻ってきた後にも必要な時に見やすくて便利です。こういった重要書類の中には、ご本人が亡くなられてからでは対処の仕方が難しいものもあり、できれば生前に処理をしておくことが必要になります。
空き家の対処で何から始めて良いか分からないという場合には、住居人様に重要書類などのことについて確認し、できるだけ一箇所にまとめて保管しておきましょう。
◇使わない可能性が高い家財は売却・整理
施設や病院に入られた方の持ち物でしばらく使っていない家具や家電がある場合には、使わない可能性が高いものに関して売却や整理を行っておくのも一つの手段です。
生前整理という言葉もあるように、生前元気なうちから家のものを片付け必要なものだけを残す作業を行うことによって、これからの生活を軽やかな気持ちで送ることができると言われています。住居人様が自宅に戻ってきてからも、気分新たに生活を始めることができ、現在住んでいない空き家の整理を進めておくという意味でも有効なのです。
実際、施設や病院からご自宅に戻ることができた場合でも、要介護状態になられている場合や、歩行がこれまでより困難で、場合によっては車椅子などが必要となるケースも多くあります。
そういった場合には、介護ベッドを置くスペースや、ヘルパーさんが介護をし易いよう環境を整えたり、杖や車椅子で屋内を移動される際に危険のない状況にしておく事が重要です。
健康だった頃にはまったく感じなかった生活空間が、とてつもなくハードルの高い環境となる場合があります。
そのような場合はやはり家財を思い切って減らし、必要な物だけにする事がご本人の為とも言えます。
売却に適したものとしては、古くなってほとんど使わなくなった家具や家電、ブランドバッグやアクセサリーなどの貴重品などがあります。
整理すべきはスペースを広げると言う意味から、大型の家財が中心となります。
着ることの無くなった洋服がたくさん入った洋服ダンスや、ほとんど使わない大量の食器が詰まった食器棚など、改めて見直してみると長年暮らした家の中には、今はもう必要無いという物が意外にたくさんあります。
家財を減らす目標としては、お戻りになった住居人様が不自由なく暮らせることになります。
趣味関連のものに関しては、全て売却してしまうと楽しむためのものがなくなってしまうので、その辺りはご本人との話し合いの中で決められるのが良いでしょう。
本人からしても、家を整理し暮らしやすいように設えておくことをしっかりと伝えれば前向きに考えてくれると思います。
◇まとめ
空き家の対処は適宜進めていくことが必要です。
少しづつでも家の整理を行っておくことで、空き家を手放さねければなった時もスムーズにことを進めることができます。
その他空き家整理でお困りのことがございましたら、お気軽に当社までご連絡ください。